2006年の終わり、エチオピア軍はイスラム法廷連合(ICU、ソマリアのタリバン)に対し、電光石火の攻勢を仕掛けた。この攻撃を支援したのはアメリカ情報部と特殊部隊であり、後にアメリカ空海軍も支援に加わる。
2007年1月第二週までにICUは壊滅、国際的に認知されているソマリア暫定政府が政権に返り咲いた。
ソマリアの戦いは小規模だったが、Global war on Terrorを推進するアメリカにとって重要な勝利だった。1991年に政府が瓦解して以来ソマリアは無政府状態となり、1992〜94年の国連介入も役に立たなかった。国連軍が撤退して生じ権力の空白に対し、法と秩序を作ったのは、イスラム原理主義者による「イスラム法廷(後のICU)」だった。
ICUの権力拡大を喜ばないモガデシオの軍閥は、アメリカから経済援助を受け、平和復興と対テロ連合 (Alliance
for the Restoration of Peace and Counter-Terrorism) を結成、この組織は2000年に誕生するソマリア暫定連邦政府とは無関係の組織だった。
2006年になると、ICUとAllianceの軍事衝突が顕著になった。ICUはイスラム世界から支持されており、ペルシャ湾周辺の国家から資金が提供されていた。
アルカイダはICUのトップレベルを訓練、兵士を派遣し、プロパガンダビデオを配信、イランは武器と軍事アドバイザーを送っていた。
エチオピアと対立するエリトリアは2,000名の兵士をICUに派遣した。その他、何千という義勇兵士がソマリアに集っていた。
イスラム法廷連合の兵士
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