現在開発中のこのゲームのテーマは、「兵力の量と質」というクラシックなものである。
パラグアイの軍隊は良質で、戦意も高く、統合されているが、人的資源は敵対する連合国側(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ)よりもずっと少ない。一方、ブラジル軍やアルゼンチン軍は人的資源は豊富だが、国家建設の途上にあるため、兵士の戦意はしばしば低い。
ゲームには複数のシナリオが付属し、1865〜69年を描いたキャンペーンゲームも用意している。パラグアイ・プレイヤーは、よく訓練され、敵より良質の装備を持つ大きな編成の軍で先制攻撃を連合国側に行う。ブラジル、アルゼンチンはいずれも完全な軍を動員できない。パラグアイは初盤の攻撃でできるだけ多くのダメージを相手側に与えなければならないが、損失は容易に回復できない。
1ターンは3ヶ月で、プレイヤーは1ターンに3回までできる「活性化」を交互に行ってゲームを進める。「活性化」を行うには、国家戦意ポイント(NMP)を消費して行う。戦争を行わないターンでは、その国のNMPは少し回復し、NMPが低下するとその国は戦争の継続ができなくなる。
たとえば、1866年にCurpaytiで起きたたった一度の血なまぐさい敗退では兵力回復のために何ヶ月もの間、戦争が中断した。
しかし、パラグアイ・プレイヤーにはNMPトラックがない。歴史的にパラグアイは、この戦争を生存のためであると信じ、国民という概念も他のどの国よりも発達していた。戦争の過程でパラグアイの男子人口の90%が失われたが、それでもパラグアイは戦争を継続したのである。それゆえ、このゲームではパラグアイ・プレイヤー用に「人的資源」トラックが提供される。最後の兵員が徴用され、トラックマーカーが「子供と老人」に達するまで、パラグアイ軍の戦闘力が劣化することはない。
それぞれのターンのはじめにはランダムイベントがある。政治、外交、マップ外でのイベントはここで行う。ユニットタイプは、歩兵、騎兵、機動砲兵、攻城砲兵、工兵、守備兵、河川小艦隊、補給部隊、リーダーが含まれる。 |