Vietnam 1965 - 1975 (VG) |
ベトナム戦争のすべてを表現したヘビー級ゲーム |
Victory Gamesのベスト投票がYahooのメーリングリストで行われた時、(VG)Fleetシリーズ、(VG) Across 5 Aprilsと並んでダントツの人気だったのが「(VG)Vietnam 1965 - 1975」でした。このゲームはベトナム戦争の全貌を作戦級で描いたもので、その精密な描写から、同テーマの決定版と評価されています。 人口コントロール (VG)Vietnamのキャンペーンにおいては、ゲームの勝敗は"人口コントロール"、すなわち、南ベトナムの市民が、NLFとSVN(南ベトナム政府)をどれだけ支持するかで決まります。ルールでは、南ベトナム全土の総人口を360単位と設定し、SVN支持の人口が217単位から開始され、個々の戦闘結果は間接的に支持率に影響を与えるものです。 NLFへの人口支持率が増えると、アメリカ国民のベトナム戦争に対する支持が減り、軍事介入度が減少します。軍事介入度が減少すると増援できる部隊数が減り、部隊数が減ると、南ベトナムでのアメリカ軍の守りが弱くなります。 一方において、アメリカ軍が戦力にモノを言わせてNLFに過剰な攻撃を行うならアメリカ国民の反感を買い、同様に軍事介入度が減少します。これによって、アメリカ軍プレイヤーには、NLFを駆逐する十分な戦力がありながら、それを十分に駆使できないジレンマが生まれます。翌年の軍事介入度が減ることを承知の上で、VCユニットに対し強固な包囲戦を挑まなければならないターンも来るでしょう。アメリカ軍の勝利条件が厳しいと評されるこのゲームは、アメリカ軍が段階的に撤退に至る過程を数学的に表しています。 問題点 また、Offensiveルールに回数の上限がないことも、キャンペーンルールの欠陥と言われてきました。ルール上、NLFは無制限に「テト攻勢」を仕掛けることができます。これをやるとNLFプレイヤーは有利になりすぎるので、NLFは「手加減しながらアメリカ軍と戦う」という不自然な対応を迫られることになるのです。 (VG) Vietnam for iPad The program caluculates combat results. Replacement Points and other value above must be manually typed in. |