
Baghdad Today (Herald Tribune、ABC Newsなどから) |
1.クエートの建設会社、タコ部屋の存在を否定 バクダッドのアメリカ大使館はフィリピン人労働者を監禁して建設された、と証言する者が現れた。この証言をしたのは建設会社First Kuwaiti社の元社員Rory
J. Mayberry氏で、同氏はアメリカ連邦議会における公聴会の中で「誘拐(kidnapped)」という言葉を使った。 バクダット空港に着いた一行はそのまま待っていたバンに乗せられ、グリーンゾーンを越えてアメリカ大使館新館の建築現場に連れて行かれた。奇妙なことに、本来必要である写真つきIDのチェックは、グリーンゾーンの検問所でまったく行われなかった。
フィリピン政府は、2004年7月以降イラクにおける自国民の労働を禁止しているが、現在でも7,000人がイラクに居住している。フィリピン外務次官Esteban
Conejos氏は、クエート政府に外交文書を送り、フィリピン人がイラクで働かないための支援を求めた。 アメリカ国務省Howard Krongard氏は、外国人労働者が不正にアメリカ大使館建設に従事させられたという告発は事実に基づかない、としたが、一部の労働者に対する賃金と生活環境の説明に「ミスリード」があったことを認めた。First
Kuwaiti社はまた、2007年7月26日の下院議会の公聴会で、アメリカ大使館建設における粗末な仕事作業と安全基準の逸脱で告発を受けている。 告発に対しFirst Kuwaiti社はアラブ圏を含む5つの主要な新聞社に広告を掲載、「労働者達は出発前、大使館施設現場で働くより以前に、イラクに行くことに同意していた。」「当社は偽りの告発に対し断固として、当社の信用を守る措置をとる」と、処罰されるような行為はなかったと述べた。 2005年からはじまったバクダットのアメリカ大使館建設は592百万ドルの費用をかけ、2007年9月に完成予定である。104エーカーの21棟の施設は世界のアメリカ大使館の中で最大であり、バチカンより広い。 続報: ABC News, Herald Tribune,www.corpwatch.org,www.business-humanrights.org,www.mcclatchydc.com,www.factjo.com |
2.誰もが盗みをしている。国家財産は魅力的であり、みんなが欲しがっている。 失業者は500ドル払えば警察官になれる。水道メーターの闇価格は200ドル、小学校の教科書は三倍の価格で街の本屋から買わなければならない。大学の学位は40ドル、窃盗は日常の行為だ。 米軍司令官(複数)によれば、累積する不正によって、イラク政府は国民に対し基本的なサービスを提供する能力を喪失している、という。不正はまた民主主義への不信を拡大し、政府内部の分裂を大きくした。(イラク政府はイスラム教徒多数派のShiite派が主導しているが、Shiite派内部でも緊縮財政による改革に対して反対するグループが存在する。) もちろんコーランの一節には"神は腐敗を愛さない。"とはっきり書かれている。サダムフセイン政権崩壊後からはじまった強奪と窃盗は、大多数のイラク人にとって恥ずべきことだが、同時に、避けられない罪だった。人々は金持ちになるために盗みをするのではない。それは生存のための手段であり、誰もがやる以上、自分も同じことをしなければならないのだ。 「行われている不正の規模は想像を超えるものだ。」と、Sunni派の国会議員Shatha Munthir Abdul Razzaqは語る。「法整備が不十分で、違反しても処罰する規定がない。」
イラクの失業率は40%以上と言われ、軽敏な犯罪は「生活のため」という理由から正当化される。日々の生活は依然不安定であり、街の静寂の底流には宗教的対立、貧困と怒りが渦巻く。ベルリンに本部を置く独立系調査会社Transparency
Internationalによれば、163の調査対象国の中でイラクは三番目に不正がひどい国家である(1位と2位はソマリアとミャンマー)。 http://www.iht.com/articles/2007/12/02/africa/baghdad.php |
3.転居先なし No Forwading Address www.theatlantic.com バクダッドの南、チグリス川の西に首都の喧騒から離れた一角に、中流階級が住むSaydia通りがある。 今日、多くの屋敷や商店は空家になり、あるいはシャッターが下りて、通りを歩く者はいない。Saydia通りは民兵や犯罪者の侵入を防ぐため、イラク軍によって封鎖されている。 |