4月10日現在、Falluja市は占領軍(アメリカ軍)への抵抗のiconとなっている。アメリカ海兵隊は5日間、Fallujaを包囲して戦闘をしたが、Sunni派を壊滅できなかった。この間の双方の犠牲者はイラク側400名、米軍側50名と報道されている。Fallujaにおける戦闘は、ベトナムのHueのように、ドアツードア、一戸ごとに掃討してゆくものだという。昨日、両者の間に停戦協定ができたが、海兵隊は、老人および子供の男女のみ市外への脱出を認め、戦闘に参加できる年齢の男女の脱出は認めていない。今週イラクから引き上げる予定だった米陸軍第一機甲師団の帰国は延期され、忍耐と協力を呼びかける手紙が師団長から兵士に配られた。
Fallujaには、Shiite派の旗をバンパーに掲げたトラックが、食料補給のために向かっている。彼らに言わせれば、「SunniもShiaも関係ない。Fallujaの人々は飢餓に瀕していて、彼らはイラク人だ。」と言う。市民まで巻き込んだ海兵隊の作戦を非難する評論家のコメントが、一部のニュースメディアで流れている。Herald
Tribune新聞は、「SunniとShiiteは共通の敵、アメリカを見つけた」と報じた。
昨年、サダム政権が崩壊し、ニュース・言論が開放されて、バクダット市民が真っ先に行ったことのひとつが、サテライトTVを自宅にとりつけることだった。
彼らが見る主要なニュース番組は、アラブ系メディアであってNBCやCNNではない。アルジャジーラでは、連日、占領軍の攻撃によって死傷した市民の姿や炎上するM1戦車を映し出している。この局のweb
siteには、傷ついた市民の写真がたくさん掲示されている。イスラム圏の視聴者は、アメリカ軍対イラク・イスラム教徒の戦いを、イスラエル対パレスチナの争いになぞらえて見ている。
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