中東戦争: 1956、1967年のシナイ半島 | ||
第二次大戦後に独立を果たしたアラブ諸国において、軍隊の将校は軍事的スキルよりも政治的信頼度によって選ばれた。上級将校は、国を指導するエリート階級と同じ宗教的、政治的バックグラウンドを持つ者の中から採用され、士官達は社会階級の違う一般兵士と一緒に訓練せず、指揮系統は極度に中央集権的であり、戦術的決定さえ最高指揮官の許可が必要だった。 クーデターによってムハンマド・アリー王朝を倒し、エジプトの大統領となったナセル中佐は、言うまでもなくエジプト軍の問題が何であるかを熟知していた。社会の近代化を推し進めたナセル大統領は、エジプト軍の近代化への努力も惜しまなかったが、先任者(王朝政府)ゆずりの問題点は、簡単に是正できるものではなかった。国の社会水準を越える軍隊を持つことはどの指導者にとっても不可能なのである。エジプト軍を近代化するには、アラブ社会そのものを変革しなければならなかった。
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クロムウェルのニューモデル軍 1642〜51年の第一次イギリス内戦 |
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その結果、当時のイギリス軍は、錬度が非一様、戦意は予測不可能、補給は押し入りと略奪、忠誠心はないに等しいならず者の集まりになっていた。一方で法律は、貴族階級に武装することを義務付ていたから、国を二分する政治情勢の中で、イギリス全土に重武装する軍人が充満する状態になっていた。このような時にイギリスの第一次内戦が勃発したのである。 内戦の最初の三年間は、残虐性と非情さが勝敗を決する戦いだった。やがて情勢は膠着状態となり、いずれの側も相手の軍を壊滅することができなくなった。
議会派の指揮官オリバー・クロムウェルがその軍事的才能をあきらかにしたのは、1644年のマーストン-ムーアの戦い(S&T#101)である。妥協を赦さない独立派に属していた彼は、勝利の後、国王派軍に対する厳しい処罰を望んだが、マンチェスター卿は彼らを解放し、いつものように、戦闘の過程で議会派軍は散り散りになっていた。 独立派とクロムウェルの専制体制が始まると、彼は王党派討伐を口実にアイルランドにイギリスを侵攻させ、植民地化する(これが20世紀のIRAテロリズムの遠因となる。) |
第二次大戦のドイツ海軍 | |
ドイツ海軍といえばUボートが有名だが、第二次大戦勃発の時点で、ドイツが持つ潜水艦の総数はわずか57隻しかなく、この数はフランス77隻、ロシア75隻と比較しても少ない。イタリアは115隻の潜水艦を所有していた。 |
2005年の予定 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
#224の読者アンケートは、約200通の返信があり、これは近年のS&Tにおいてもっとも多い数だという。そのアンケートの結果に基づき、S&T誌は次ような出版予定を発表した。233号までの予定は確定だという。
S&T誌は、古代・中世、近世、第一次大戦、第二次大戦、現代、アメリカ独立の6つのテーマがかならず毎年のゲームの中で出版されるよう計画している。2004年から2007年までの時代別ゲーム一覧は次の通り。
青文字のゲームは今回新たに選択したもの。 「Dagger Thurst」 「Winged Horse」 「SEALORDS」 |